忠 臣 蔵 Ⅱ  (2015/9/26)

「忠臣蔵」というのは、赤穂浪士の復仇事件赤穂事件に題材をとった創作作品の名称。
江戸時代中期の元禄14年3月14日(1701年4月21日)、江戸城殿中松之大廊下で赤穂藩藩主・浅野長矩(内匠頭)が高家肝煎・吉良義央(上野介)に刃傷に及んだことに端を発する。この一件で加害者とされた浅野は即日切腹となり、被害者とされた吉良はお咎めなしとなった。その結果を不服とする赤穂藩国家老・大石良雄(内蔵助)をはじめとする赤穂浪士(赤穂藩の旧藩士)47名、いわゆる「赤穂四十七士」(あこうしじゅうしちし)は、紆余曲折のすえ元禄15年12月14日(1703年1月30日)未明に本所・吉良邸への討ち入りに及び、見事その首級をあげる。そしてその後の浪士たちの切腹までの一連の事件を総称して、今日の史家は「赤穂事件」と呼んでいる。(ウィキペディアから引用)


忠 臣 蔵 Ⅰでは、波動測定する資料が少なかったので重要なポイントが分からないままでした。
今回は、ARRで出て来た意識でこの事件を分析していきますので、少しは真実に近づけるかもしれません。
まず、赤穂事件で中心となる人物3人と浅野内匠頭の正室(妻)阿久里のARRを載せて、それから意識分析による事件のポイントに迫ってみたいと思います。

大石内蔵助のARR
 
大石内蔵助(大石良雄)は播磨国赤穂藩の筆頭家老。 
生没年 : 1659年-1703年
ARRの年齢は、15歳、30歳、そして亡くなる1年前の43歳です。

15歳の意識
P3。
意識はおとなしい少年といった感じで、その他には特に目立った波動はありません。
潜在意識は、どことなく消極性感じますので、意欲的に何かをどんどんやっていこうとするタイプではありません。

30歳の意識
P1。
何かスッキリしないような思いの波動を感じます。
気持が落ち着いてない、何かに不満を持っているようで、不服の波動を強く感じます。
潜在意識は、何か考え込んでいる波動を感じますので、これが顕在意識のスッキリしない思いにつながっていると思います。

43歳の意識
かなり落ち込んでいる波動を感じます。
何か、納得できないといった意識で、もっと深い部分では、腹立たしいといった感情もあります。
どう感じても、この時の大石内蔵助の波動は、主君の敵討ちに燃えているどころか、「何でこうなるんだ」という不満が一番強く出ています。
自分に降りかかってきたこととはいえ、どう納得すればいいのか、という思いがとても強く感じます。

ウィキペディア


吉良上野介のARR'' 

吉良上野介(義央)は江戸時代前期の高家旗本。高家肝煎 
生没年 : 1641年-1703年。
ARRの年齢は、15歳、50歳、そして亡くなる1年前の61歳です。
''
15歳の意識''
N1。
15歳の年齢でいう素直さという点では、その感じはまったくなく、少し考えが歪んでいるといった意識を感じます。
波動的には、ポジティブ性は感じられません。
潜在意識は、暗く曇っているような意識です。

50歳の意識
N1。
意識は、まったく別なところに焦点を当て考えているといった感じが伝わって来ます。
霊視ポイントに集中があるので、いつの間にか、人の心を探るような意識になっていたのかもしれません。

潜在意識は、不快な波動を感じるので、見方考え方がどこか普通とは違う意識だったのかもしれません。

61歳の意識
N3。
刃傷沙汰後の意識です。
腹立たしい感情を感じ、少し興奮気味です。
潜在意識は、当然ですが、相当根に持っていて憎しみの波動を感じます。

ウィキペディア


浅野内匠頭のARR
 
浅野内匠頭(長矩)は播磨赤穂藩の第3代藩主。 
生没年 : 1667年-1701年
ARRの年齢は、15歳、30歳です。

15歳の意識
特徴的な意識波動はありません、また思考の波動も感じません。
伝わって来る波動は、何となくボォーとしているような感じです。
心もとても重く感じますが、これは内側から自然に湧き上がって来るものだと思います。
精神はかなり不安定な感じで、何となくマヒしているように感じます。
マヒの範囲は広いので、おそらく軽い統合失調だったと思います。
波動のポイントが、統合失調症のところにあります。

30歳の意識

この年齢でも、まだ統合失調症のポイントに波動のマヒを感じます。
波動の感じから言うと、統合失調症はかなり重症になっています。
ぎりぎりに保っている自分の意識が、いつ崩壊するかといったレベルの波動を感じます。

ウィキペディア


阿久里のARR
 
阿久里は浅野内匠頭(長矩)の正室(妻)。
年齢は関係なく、阿久里のARRは、浅野内匠頭30歳の時の1697年の阿久里でリーディングしました。

辛い、考えても答えの出ない悩みで気が滅入っている状態です。
けっこう波動も重く感じますので、心が裂けそうといった意識状態です。


一連の赤穂事件の内容は誰もが知っていますが、その中で一つだけ疑問が残っているのは、どうして浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかったのかということです。
その原因となることは何か、その理由もはっきりとした資料が残っていないので、まだ真相不明のままです。
この点がはっきりすれば、赤穂事件もスッキリすると思います。

忠 臣 蔵 Ⅰでも触れましたが、刃傷沙汰を起こせばどうなるか、それくらい分かるはずと誰もが考えることです。
結果はその通りで、内匠頭の領地赤穂藩は取り潰しとなりました。
それだけではありません。
赤穂藩の武士やその家族の生活も、路頭に迷うことになってしまいました。
こう考えると、赤穂事件の一番の原因は、浅野内匠頭一人の意識に問題があったということになります。
理性、自己コントロール、自分の立場と藩全体のことを考えると、どんなことがあっても、たとえ自分が殺されてもやってはいけないことをやってしまったということです。

では、浅野内匠頭はどうして完全に理性を無くしてしまったのかということになります。
いろいろ考えてみると、悪いタイミングの結果ということになります。
浅野内匠頭は、重い統合失調症です。
そのことは、長い付き合いである大石内蔵助も知っていたと思います。
また、正室である阿久里の悩みも、それが原因ではないかと考えてもおかしくありません。
正室という立場から、戦の真っ只中でもないのですから、それほど心を痛めることがあるでしょうか。

大石内蔵助の書の波動やARRからも、「とうとうやってしまったか」といった落胆の波動が出ています。
浅野内匠頭は、いずれ何かおかしいことをするかもしれないと、大石内蔵助はどこかで思っていた感じがします。
やはり浅野内匠頭は、長い間重い統合失調症だったと考えるしかありません。

統合失調症の症状はいろいろありますが、浅野内匠頭は被害妄想が強かったかもしれません。
そこで、直接関係してくるのが吉良上野介です。
N1というのは、悪というレベルではありません。
嫌みを言う、皮肉を言う、バカにする、人の気にするところを平気で口にする、みんなの前で笑いものにする、といったことをするのがN1のレベルです。
もちろん、N1の人全員がこうだというのではありません。
大体、このような感じの意識がN1だということです。

おそらく浅野内匠頭は、長い期間に渡って吉良上野介のN1の言動で攻撃されていたのかもしれません。
こんな程度は、現代ではよくあることです。
しかし、同じ仕事に就いている関係上、先輩に当たる吉良上野介の言動に浅野内匠頭は耐えていたのかもしれません。
それでも被害妄想は暴走します。
いつの間にか浅野内匠頭の中では、切羽詰まった妄想に追い込まれていたかもしれません。
絶対やってはいけないことくらいは、辛い統合失調症でも判断出来るはずです。
それが一瞬にしてぶっ飛んだ訳ですから、内的ネガティブ意識が完全に浅野内匠頭を支配したことになります。

おそらく、負傷した吉良上野介の思いは、「何でこうなるのか、おれが何か悪いことをしたのか」といった程度で、N1の嫌み皮肉などは頭に無かったと思います。
N1にとっては、それが普通なのです。

事件の当日は、天皇の勅使を迎える大事な日、よりによってこんな日に本当にすべてが悪いタイミングが重なっています。
当然、将軍綱吉は超激怒したとおり、浅野内匠頭の処罰は、即日切腹。

一応結論としてまとめると、浅野内匠頭の重度の統合失調症が、すべての原因となります。
まず、完全に自分を失わない限り、その後に起こってくる恐怖が愚かな行動に移る前に、何らかの内的ブレーキがかかって防いでくれるものです。
恐怖というのは、いろいろな面で人の考えや思いだけでなく、行動まで支配しているのです。
ここまで理解することは難しいかも知れませんが、この分析はかなり役に立つものです。
吉良にどんなことを言われようが、たったこれだけですべてを失なっても仕方ないといった自分の意地(プライド)が大事だというレベルのことではありません。

もうこんなこともぶっ飛んでしまうくらい、浅野内匠頭は自分を失っていたのです。
おそらく、長い間に渡って言われ続けていた吉良上野介のネガティブで、被害妄想がピークに達していたのかもしれません。
心の悩みや問題を大きくしていく原因は、いつも自分自身の思いになります。
心の病気は、誰かからのネガティブ影響もありますが、本当は自分自身でどんどん悪化させていくのがほとんどです。
自分で自分を悪化させていくと言われても、悩んでいる人はそこまで気づくものではありません。
N1レベルの人は、この社会にはたくさんいるのですが、この当時も同じだと思います。

それから1年9ヶ月の間、赤穂浪士は主君の仇を討つために作戦を実行していくわけです。
この部分をメインとしているのが、忠臣蔵という作品です。
そこで、またスポットを当ててみたいのが大石内蔵助の思いです。
本当は、内蔵助は敵討ちなど先頭に立って赤穂浪士を引っ張って行こうなんて気持はまったくないのです。
ずっと、「何で自分がこんなことをしなくてはならないんだ」と思っていたのです。
書からARRからでも、そのような波動を感じます。
大石内蔵助も辛いところです。
浪士からは主君の敵討ちを、また自分を取り巻く人々からの目もあり、何もしなければこれからの人生も無くなったも
同様で、本当に渋々やるしかないという気持に持っていたと思います。
本当に、浅野内匠頭に対しては「もう何と言っていいか、あぁ~」といった、どうにも納得出来ない思いが伝わってきます。

吉良は吉良で、大石内蔵助と似たような気持ちだったかもしれません。
要するに、「何でこんなことくらいで・・・」
ここまで気づいているかどうかですが。
しかし吉良は、浅野内匠頭が統合失調症とは言いませんが、吉良の読みから何らかの精神疾患を持っていると気づいていたかもしれません。
N1の意識からすれば、それも面白がって半分からかいもあったかもしれません。
当然心の中では、浅野内匠頭は出来が悪い、ということをバカにしていたと思いますが。
それにしても、「ここまでなるとは・・・」という思いだったかもしれません。

赤穂事件は、現代にも通じる内容で、また同じようなことが起こっていると思います。
意識から読んでいくと、人間の精神状態が結果、ちょっとしたタイミングで何が起こるか分からないということの勉強にもなります。
浅野内匠頭が一瞬にして切れたとしても、そうなる前にいろいろなことの積み重ねが強い妄想に変化し膨らんでいったので、これにもネガティブ準備があったということになります。

タイミング、偶然、本当にここまでピッタリ決まると、何か別な力がそうなるように働いているのかという思いになります。
それを説明するとまだまだ長くなりますので、一応ここまでが、ARRと波動測定による意識分析で推測した赤穂事件の真相になります。